『12時の鐘とシンデレラ〜Halloween Wedding〜』は、童話「シンデレラ」をモチーフにしつつ、継母や義姉たちと手を取り合って貧乏生活を生き抜く元貴族の少女を描くファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム。2012年02月23日にQuinRoseからPlayStation Portableで発売されました。その後、2015年05月21日には、シリーズ3部作を一本にまとめた『12時の鐘とシンデレラ シンデレラシリーズ・トリプル全巻パック』がPlayStation Vitaで発売されています。人間とモンスターが共存する「ハロウィンワールド」を舞台に、父親の急死によって多額の借金を背負い、屋敷を追い出された主人公オデット=スカーレットが、血の繋がらない家族と共に再起を図る物語が展開されます。
ゲームプレイは、ターン制のスケジュール管理システムを採用したシミュレーション要素を含むアドベンチャー形式で進行します。プレイヤーは「アイテム収集」や「依頼」をこなしながら資金を稼ぎ、借金の返済と屋敷の買い戻しを目指します。モンスターを倒して素材を手に入れたり、市場でアイテムを売買したりといった生産活動を行いながら、王子や友人、あるいは家族といったキャラクターたちとの交流を深めていきます。
本作の独自性は、「シンデレラ」の定説を覆すキャラクター設定と、ハロウィンをテーマにしたポップで少しダークな世界観にあります。本来なら主人公をいじめるはずの継母と義姉たちは、本作では主人公を支える心強い家族として描かれており、逆境の中で育まれる彼女たちの絆が物語の核となっています。カボチャやオバケをモチーフにしたデザインや、QuinRose特有のウィットに富んだ会話劇が、転落人生からの逆転劇を明るく彩っています。
開発元のQuinRose(クインロゼ)は、童話のパロディを得意とする乙女ゲームブランドです。本作は「シンデレラシリーズ」の第1作目であり、後に姉たちを主人公にした『24時の鐘とシンデレラ』『0時の鐘とシンデレラ』へと続きます。シンデレラの原典や、魔法と変身をテーマにした物語に興味を持った方は、シャルル・ペローの童話集や、シンデレラを題材にした映画作品を鑑賞することで、本作のアレンジの妙味をより深く楽しむことができます。













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