『VitaminX』は、2007年3月29日にディースリー・パブリッシャーよりPlayStation 2向けに発売された恋愛アドベンチャーゲームです。名門・私立聖帝学園の問題児6人組「B6」を卒業へ導くため、プレイヤーは新米女教師・南悠里として彼らと向き合います。個別ルート制による章構成や「ツッコミ＆スルー」選択によるテンポのある会話、成績管理など、コミカルさと育成要素を融合させた構成が特徴です。

2008年にはニンテンドーDS版『VitaminX Evolution』が発売され、教師陣6人の専用ルートが初めて追加されました。さらに2010年には、DS版の内容をフルボイス化し演出を強化したPSP版『VitaminX Evolution Plus』が登場し、2014年には同作がニンテンドー3DS向けに完全移植されました。3DS版では新OPムービーや新主題歌が追加され、シリーズ初のメインキャスト6名による歌唱が実現しています。

2012年には、スピンオフ作品『VitaminX Detective B6』がPSP向けに発売されました。舞台を探偵事務所に移し、B6が探偵として活躍するパラレル構成となっており、事件解決を軸にした新たな恋愛展開が描かれます。ツッコミ＆スルーのシステムは継承されつつ、捜査選択による分岐やアペンドシナリオも収録されています。

2018年には、シリーズ10周年記念作『VitaminX Destination』がPS Vita向けに発売されました。舞台は再び聖帝学園へ戻り、成長したB6たちとの新学期が描かれます。全5章構成の本編に加え、条件解放型のデートシナリオや新OP・ED、Vita専用演出が追加され、シリーズの集大成として再構成されています。