『こんねこ 〜Keep a memory green〜』は、2011年にPlayStation Portable向けに発売された恋愛アドベンチャーゲームです。本作は、2004年にPC版として登場した『こんねこ』を原作とし、2005年のPlayStation 2版をベースにした移植作品となっています。物語は、家事が得意な主人公・片瀬有羽が、入院していた従妹・川原訪花との再会をきっかけに、個性豊かなヒロインたちと騒がしくも温かい日々を過ごす様子を描いています。

登場ヒロインは7人で、それぞれに固有の設定や口癖があり、ルートごとに異なる展開が用意されています。訪花は記憶が突然リセットされるというハンデを持ち、メモ帳を頼りに日常を過ごす少女として描かれています。その他にも、帰国子女のお嬢様・南野七海、クールな委員長・桜井真奈、放送部の元気娘・悠木菜子など、バリエーション豊かなキャラクターが登場します。PSP版では、ゲームデータインストール機能に対応し、ロード時間の短縮が図られています。

限定版には「特製ブックレット」と「BGMコレクションCD」が同梱されており、ファン向けの特典も充実しています。演出面では、原画を担当した“みけおう”氏によるビジュアルが採用されており、絵本的な世界観とギャグ要素を交えた構成が特徴です。選択肢による分岐は少なめですが、各ヒロインのルートではシリアスな展開も含まれており、物語性を重視した構成となっています。