『白銀のカルと蒼空の女王』は、普段は学生、裏では帝国のエージェントという二つの顔を持つ少女の活躍を描く学園諜報員アドベンチャーゲーム。2010年に工画堂スタジオからPC向けに発売され、その後2011年10月13日にサイバーフロントからPlayStation Portableで発売されました。「蒼い海のトリスティア」から続く「蒼い」シリーズの第4弾にあたり、前作『暁のアマネカと蒼い巨神』の登場人物であったカル・ルスランを主人公に据えたスピンオフ的な続編です。帝都の地下に広がる遺跡や裏社会を舞台に、カルが操る機動兵「アルパー」と、謎の武装集団との戦いが描かれています。

ゲームプレイは、テキストを読み進めて選択肢を選ぶアドベンチャーパートと、カードバトル形式の戦闘パートで構成されています。戦闘システムは、リアルタイムで進行する制限時間内に手札からコマンドカードを選択し、攻撃や防御を行うアクティブな仕様です。敵の行動を予測して適切なカードを切る判断力が求められ、緊張感のあるバトルが展開されます。PSP版への移植にあたり、PC版ではテキストのみだったシーンにイベントCGが追加されたほか、操作性の調整が行われ、より快適に物語を楽しめるよう改良が施されています。

本作は、工画堂スタジオの「くまさんちーむ」が制作を担当しており、キャラクターデザインの駒都えーじ氏による可愛らしいビジュアルと、竹内なおゆき氏によるハードなSF設定が融合した独自の世界観が特徴です。前作の主人公アマネカをはじめとするシリーズキャラクターも多数登場し、彼女たちのその後の物語や、帝国の平和の裏で蠢く陰謀劇がフルボイスで語られます。シリーズ特有の明るいコメディタッチと、シリアスな戦記要素のバランスが保たれた作品となっています。

開発元の工画堂スタジオは、PCゲーム黎明期から続く老舗メーカーです。「蒼い」シリーズは、美少女キャラクターと本格的なシミュレーション要素を組み合わせた作風で人気を博しました。本作の世界観やメカニック設定に興味を持った方は、シリーズの原点である『蒼い海のトリスティア』や、駒都えーじ氏の画集などを手に取ることで、その緻密に構築された世界をより深く知ることができます。

駒都えーじ画集

駿河屋あんしん&らくらく買取