『ニコリの数独』シリーズは、パズルの老舗・ニコリが制作した「手作り問題」の美しさと奥深さをデジタルの快適さで楽しむパズルシミュレーション。2010年11月25日にハムスターからPlayStation Portableで『第一集』が発売され、その後ニンテンドー3DSやPlayStation Vitaといった主要ハードで多角的な展開が行われました。

本作は、株式会社ニコリとハムスターが共同開発した、数字パズル「数独」の決定版です。最大の特徴は、コンピュータによる自動生成ではなく、ニコリのパズル作家が一つひとつ丁寧に練り上げた「手作り問題」のみを収録している点にあります。論理的に必ず解ける盤面構成は、解き進めるほどに作り手の意図が伝わってくるような知的快感を与え、世界中のパズルファンから絶大な信頼を寄せられています。

PlayStation Portable版では、数独に加えて「ぬりかべ」「へやわけ」「カックロ」といった多彩なペンシルパズルをセットにした『第一集』から『第四集』までが順次発売されました。各集には500問という膨大なボリュームが詰め込まれており、アドホック通信を利用した最大4人での対戦プレイやゲームシェアリングにも対応。携帯機ならではの手軽さで、いつでもどこでも本格的なパズル修行に打ち込める環境が整えられました。

ハードの進化に合わせた機能拡張も本シリーズの魅力です。ニンテンドー3DS版『ニコリの数独3D』では、入力した数字や線が立体的に浮き上がる演出が導入され、視覚的な楽しさが向上しました。また、PlayStation Vita版『ニコリの数独V』では、12種類ものパズルを計1200問収録。タッチ操作による盤面の拡大・縮小が可能になったことで、従来の携帯機では難しかった巨大サイズの難問も、ストレスなく緻密に攻略できるようになりました。

全編を通して、初心者向けの丁寧なチュートリアルや、思考をサポートする仮置き機能、ミスの自動チェック機能などが完備されています。単なる問題集の枠を超え、パズルの本質的な面白さを誰にでも分かりやすく提示する本作は、世代を超えて親しまれる知的エンターテインメントのスタンダードとして、今なお多くのプレイヤーに愛され続けています。

『ニコリの数独』シリーズは、1980年代にパズル雑誌『パズル通信ニコリ』で「数独」という名称を命名し、世界的なブームを巻き起こした株式会社ニコリを原典としています。本作に収録されているのは、すべて本家の厳しい審査をクリアした「公式」のパズルであり、その芸術的なクオリティは他の追随を許しません。

本家ニコリが贈る、究極のパズル体験へ