『恋愛番長 命短し、恋せよ乙女! Love is Power』、2010年11月11日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation Portable対応の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。恋を忘れた少女のもとに突如現れた「恋愛番長」たちが、実践形式で恋のいろはを叩き込む、ハイテンションで破天荒なラブコメディスタイルを採用した作品です。
物語の主人公は、周囲が恋愛を楽しむ中でときめきを感じられず、「彼氏なんていらない同盟」を結成していた女子高生です。しかし、親友に彼氏ができたことで焦りを感じ、伝説の「恋愛番長」を呼び出す儀式を行います。すると空から謎の男たち「番長」軍団が降臨し、彼女に「とっておきのマジ恋」を教えるための強引なレッスンを開始します。プレイヤーは個性的な番長の中から一人を選び、彼らとのドタバタな共同生活を通じて、恋する心を取り戻していきます。
本作の最大の特徴は、攻略対象となるキャラクターたちが全員「〇〇番長」という肩書きを持ち、その容姿や性格が担当声優本人をモチーフにしている点です。メインの「恋愛番長」をはじめ、「ツンデレ番長」「セクシー番長」など、演じる声優のパブリックイメージや特徴が色濃く反映されたキャラクター造形は、声優ファンにとってニヤリとできる要素が満載です。
Rejetとオトメイトのタッグにより、従来の乙女ゲームの枠を超えた奇抜な設定と、笑いあり涙ありの熱いドラマが展開されます。理屈ではなくパッションで恋を成就させる、エネルギッシュな乙女たちへ贈る応援歌のような一作です。
本作は、エンターブレインが配信していたインターネットテレビ番組『ビーズログTV 恋愛番長』を原作としたメディアミックス作品です。パーソナリティを務める森久保祥太郎(恋愛番長)と寺島拓篤(ヤス)が、視聴者からの恋の悩みを解決するという番組コンセプトをベースに、Rejetの岩崎大介氏がプロデュースし、イラストレーターの前田浩孝氏がキャラクターデザインを手掛けました。












コメントを追加