『L@ve once(ラブアットワンス)』は、「一生に一度きりの恋」というテーマを物語とシステムの両面で描いた恋愛アドベンチャーゲームです。2010年9月30日にPSPで第1作が発売され、その約5ヶ月後となる2011年2月24日には、追加要素を盛り込んだ完全版『L@ve once -mermaid’s tears-』がPlayStation 3で発売されました。
物語の主人公・高梨翔司は、人魚と人間のハーフという特殊な血筋を持つ高校生です。ある日、彼の前に現れた人魚の姉妹から「あと1回しか恋愛ができない。もし失恋すれば、大切な代償を払うことになる」という残酷な宣告を受けます。プレイヤーは、この「最後の一度きりの恋」を成就させるため、学園生活の中で出会うヒロインたちと交流を深めていきます。
本作の最大の特徴は、システム面でも「一度きり」を強調している点です。最初にクリアしたヒロインが「最愛の人」としてシステムに記録され、タイトル画面の演出が固定されるなどの変化が起こります。この記録は全ルートを完結させるまで原則として上書きできない仕様となっており、プレイヤーに「誰を最初の恋に選ぶか」という重い決断を促します。PS3版では、グラフィックが高解像度化されたほか、立ち絵が滑らかに動く「モーションポートレート」を採用。さらに、PSP版ではサブキャラクターだった生徒会長・堤美散がメインヒロインへ昇格し、各ルートのその後を描くアフターストーリーも追加されました。
評価については、切ない物語設定とシステムの一致が独創的であると支持されました。一方で、PSP版の発売から半年足らずでフルボリュームの完全版が据え置き機で発売されたため、先行して購入したファンからは不満の声も上がりました。しかし、純粋にアドベンチャーゲームとしての完成度は高く、儚くも美しい「人魚姫」のモチーフを現代の学園ドラマに落とし込んだ佳作です。
本作は「人魚」や「海」が物語の重要な鍵を握っています。人魚が流す涙や、海から届く神秘的なイメージは、日常から少し離れた幻想的な気分を運んできます。物語の余韻に浸りながら、ミネラルを豊富に含んだ海の恵みでリラックスし、心身を整える時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。













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