『二世の契り』、2010年8月26日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売されたPlayStation Portable対応の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。
戦国時代へタイムスリップした女子高生が、上杉謙信の忍びたちと共に乱世を生き抜く、時空を超えた純愛を描いた和風ファンタジー作品です。
物語の主人公・白羽真奈は、ごく普通の高校生活を送っていましたが、ある日突然、永禄4年の戦国時代へと飛ばされてしまいます。そこで出会ったのは、越後の龍・上杉政虎(後の上杉謙信)でした。不思議な衣装を纏い未来の知識を持つ彼女は、政虎に「毘沙門天の御使い」として保護され、彼の直属の忍び集団「軒猿衆(のきざるしゅう)」による24時間の警護を受けることになります。
プレイヤーは主人公となり、暁月や翠炎といった個性的な忍びたちや、政虎本人との交流を深めていきます。戦乱の世で命を狙われる緊張感の中、ただ守られるだけでなく、自らも運命に立ち向かおうとする主人公の姿と、命を賭して彼女を守り抜く男たちの生き様がドラマチックに描かれます。タイトルの「二世の契り」が意味する、現世だけでなく来世までも共にありたいと願う切ない恋心が、プレイヤーの胸を打ちます。
キャラクターデザインには『テイルズ オブ』シリーズなどで知られるいのまたむつみ氏を起用しており、繊細で美しいビジュアルが物語の世界観をより一層引き立てています。2011年には、本編のその後の甘い日々や補完エピソードを描いたファンディスク『二世の契り 想い出の先へ』も発売されました。
本作は、オトメイトから発売された完全オリジナル作品です。キャラクターデザインに著名なイラストレーター・いのまたむつみ氏と中村龍徳氏を起用したことで話題となりました。史実の戦国時代をベースにしつつ、タイムスリップという乙女ゲームの王道設定を取り入れ、忍びたちとの禁断の恋や主従の絆を描いた人気作です。












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