『THE EYE OF JUDGMENT 神託のウィザード』は、2010年3月4日にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStation Portable専用の3Dカードバトルゲームで、PS3版『THE EYE OF JUDGMENT』のアレンジ移植作品です。

本作は、PS3版で展開された拡張現実型カードゲームを、実カード不要のソフトウェア単体で遊べるように再構築したタイトルです。プレイヤーは「神託のウィザード」として、9マスのフィールド上にクリーチャーカードを配置し、属性や向き、マナの管理を駆使して戦略的に陣地を奪い合います。先に5マスを支配したプレイヤーが勝利するという、三目並べをベースにした独自のルールが特徴です。

PSP版では新たにストーリーモードが追加され、強力な敵ウィザードとの戦いを通じて世界の危機に立ち向かう物語が展開されます。オンライン対戦にも対応しており、世界中のプレイヤーとカードバトルを楽しむことができます。カードの向きや属性相性、スペルの使い方など、シンプルながら奥深い戦術が求められる設計です。

また、PS3版で使用されたカードはすべてゲーム内に収録されており、デッキ構築やカード収集の楽しさも健在です。テンポの良い試合展開と、1ターンごとの選択が勝敗に直結する緊張感が、戦略ゲームとしての魅力を高めています。

『THE EYE OF JUDGMENT 神託のウィザード』は、2007年にPlayStation 3向けに発売された『THE EYE OF JUDGMENT BIOLITH REBELLION 〜機神の叛乱〜』をベースにした作品です。PS3版では実カードとカメラを用いたAR型カードゲームでしたが、本作ではカードをすべてデジタル化し、携帯機でのプレイに最適化されています。