『時限回廊』は、2009年10月15日にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStation Portable専用の時間操作型パズルアドベンチャーゲームです。

本作は、錯視と時間操作をテーマにした『無限回廊』シリーズのスピンオフ作品で、プレイヤーは「キャスト」と呼ばれる人形を誘導しながら、制限時間内に出口へ導くことを目的とします。最大の特徴は「時間を巻き戻す」「止める」「進める」といった操作が可能なことで、過去の自分の行動と連携しながら謎を解いていく独自のゲーム性が展開されます。

ステージはモノクロの幾何学的な空間で構成されており、視点の切り替えや空間認識が攻略の鍵となります。プレイヤーは複数の「自分」を時間差で操作し、協力させることでギミックを突破していきます。幻想的なBGMとミニマルなUIが、思考に集中できる環境を演出しています。

また、3種類のルール(solo/pair/others)が用意されており、同じステージでも異なる攻略法が求められるため、繰り返し遊ぶ楽しさがあります。Flashゲーム『オレイケ』を原案とした本作は、アート性とゲーム性を融合させた意欲作として高く評価されています。