『鉄のラインバレル』は、2009年にハドソンがPSP向けに発売したドラマチックシミュレーションRPGです。原作は清水栄一・下口智裕による人気ロボット漫画で、アニメ化もされた作品をベースに、ゲームでは「第3のラインバレル」と呼ばれるオリジナルストーリーが展開されます。発売後は「ハドソン・ザ・ベスト」版として再販され、ファンアイテムとしての価値も高まりました。
プレイヤーは、主人公・早瀬浩一として巨大ロボ「ラインバレル」に搭乗し、加藤機関との戦いに挑みます。戦闘はフル3Dで描かれ、マキナ同士の激突がダイナミックに再現されます。戦術マップ上でのユニット配置やスキル発動によって、戦略性の高いバトルが展開され、キャラクターごとの専用エピソードも用意されています。選択肢によってエンディングが分岐するため、物語の深みも増しています。
アドベンチャーパートでは、アニメと同じ豪華声優陣によるフルボイス演出が採用され、原作ファンにはたまらない没入感を提供します。ゲームオリジナルのマキナ「アダマント」や、原作では描かれなかったキャラクターの活躍も盛り込まれ、世界観の補完と拡張が図られています。さらに、辞書機能により専門用語の解説が可能で、原作未経験者でも物語に入り込みやすい設計となっています。
PSP版は、メディアインストールによる高速ロードや、ボタン操作による快適なプレイが可能です。グラフィックは簡素ながらも、演出やカメラワークで迫力を演出し、携帯機でもロボットバトルの醍醐味をしっかりと味わえます。
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