『マクロスアルティメットフロンティア』は、2009年10月1日にPlayStation Portable向けに発売された3Dアクションシューティングゲームです。前作『マクロスエースフロンティア』のシステムを継承しつつ、シリーズ11作品の物語を網羅する構成へと進化しました。発売と同時に特別版「超時空娘々パック」も登場し、映像特典やインタビューを収録したUMDが同梱される豪華仕様となっています。

プレイヤーは可変戦闘機「バルキリー」を操り、ファイター・ガウォーク・バトロイドの3形態を切り替えながら戦場を駆け抜けます。ミッションは各作品の名場面を再現しており、『マクロスF』のラストシーンまでを含む構成で、原作ファンの記憶を鮮やかに呼び起こします。新たに追加された「ミサイルアラート」やアーマードパック装備などの要素が、戦術の幅を広げています。

クロニクルモードでは、シリーズの物語を順に追体験でき、登場人物の会話や演出が強化されています。サポートキャラとして歴代ヒロインが登場し、戦闘中のボイスが物語性を高めます。BGMには「星間飛行」「DYNAMITE EXPLOSION」などの新曲を含む20曲以上が収録され、戦闘をドラマチックに彩ります。さらに、メモリースティック内の音楽をBGMに設定できるカスタムサウンドトラック機能も搭載されています。

PSP版ならではのアドホック通信により、2人協力プレイや最大4人の対戦が可能です。演出とボリュームの両面で高い評価を受け、後に廉価版「PSP the Best」や続編『マクロストライアングルフロンティア』へと展開されました。