『機動戦士ガンダム 戦場の絆ポータブル』は、2009年3月26日にバンダイナムコゲームスからPlayStation Portable向けに発売された3Dチーム対戦型アクションゲームです。アーケードで稼働していた『戦場の絆』のREV.1.x系をベースに、携帯機向けに再構築された移植作であり、最大8人によるアドホック通信対戦に対応しています。開発はアクセスゲームズが担当しました。

本作は、地球連邦軍とジオン公国軍に分かれた4対4のチーム戦を基本とし、プレイヤーはモビルスーツのパイロットとして戦場に出撃します。アーケード版の特徴であったP.O.D.(半球型コックピット筐体)による没入感は再現されていないものの、戦術性の高い戦闘システムやカテゴリー別の機体運用、拠点攻略要素などは忠実に再現されています。

操作はPSPのボタンに最適化されており、格闘・射撃・ジャンプ・ロックオン・サブ武装などを駆使して戦います。機体は「格闘型」「近距離型」「射撃型」「砲撃型」「狙撃型」の5カテゴリに分類され、それぞれに役割と特性が設定されています。ミッションモードでは、CPU戦を通じて機体の支給条件を満たし、新たなMSを獲得していく構成となっており、連邦・ジオン両陣営でプレイ可能です。

登場機体はアーケード版REV.1.x準拠で、RX-78-2 ガンダム、ザクII、グフ、ジム・スナイパーII、ドム、ゲルググ、ジオングなど、主に一年戦争期のMSが中心です。一部の機体は特定の条件を満たすことで支給され、さらに「拠点」ユニット(ビッグトレーやガウなど)も操作可能となる特殊ミッションも存在します。

演出面では、アーケード版の戦闘BGMやSEを再現しつつ、PSPの性能に合わせた簡略化が施されています。また、戦績に応じて階級が上昇し、使用可能な機体や装備が増加する成長要素も導入されています。