『羊くんならキスしてあげる☆』は、雑誌『E☆2(えつ)』で連載された人気イラストノベルを原作とし、高校生執事と美少女たちの賑やかな下宿生活を描く恋愛アドベンチャーゲーム。2009年03月19日にサイバーフロントからPSP(PlayStation Portable)で発売されました。物語の主人公・永原羊(ながはら ひつじ)は、両親が不在がちな「宝条家」に仕える執事見習いの高校生です。ある日、主人の失踪により家計が困窮したため、彼は主人の娘であるお嬢様・一姫(かずき)を守るべく、広大なお屋敷を「下宿屋」として開放することを決意します。そこに集まってきたのは、ワケありのアイドルや女優志望の少女など、個性豊かな美少女たちでした。
ゲームプレイは、テキストを読み進めながら選択肢を選んで物語を分岐させるノベル形式ですが、最大の特徴はPSP本体を縦に持ってプレイする「La Novel(ラ・ノベ)」システムの採用です。このスタイルにより、キャラクターの立ち絵を画面いっぱいの高解像度で表示することが可能となり、天広直人氏が描く繊細で美麗なヒロインたちの全身像を余すところなく堪能できます。プレイヤーは執事兼管理人として、彼女たちの世話を焼き、悩みを聞きながら信頼関係を築き、各ヒロインごとのエンディングを目指します。
本作の独自性は、キャラクターデザイン・原案の天広直人氏と、シナリオの野村美月氏という強力なクリエイター陣による、王道かつ良質なラブコメディにあります。原作のイラストノベルをベースにしつつ、ゲームオリジナルの展開や新キャラクター「佐伯透花」の追加、さらにエンディング後のアペンドシナリオなども収録されており、原作ファンも新鮮な気持ちで楽しめます。また、片手で操作できるインターフェースは携帯機との相性が良く、ライトノベルを読むような感覚で手軽にプレイできる点も魅力です。
キャラクター原案の天広直人氏は、『シスター・プリンセス』などのイラストで一世を風靡した人気イラストレーターです。また、シナリオの野村美月氏は『“文学少女”シリーズ』などで知られるライトノベル作家です。本作の温かみのあるビジュアルと物語に惹かれた方は、天広直人氏の画集や、野村美月氏の小説作品を手に取ることで、その創作世界の深みにより一層触れることができます。













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