「Never7 -the end of infinity-(ネバーセブン ジ・エンド・オブ・インフィニティ)」は、タイムスリップと心理サスペンスを融合した恋愛アドベンチャーゲームで、infinityシリーズの完結編として展開します。2000年12月21日にKIDからドリームキャスト(DC)向けに発売され、2003年6月26日にPlayStation 2(PS2)版、2009年3月12日にコナミデジタルエンタテインメントからPlayStation Portable(PSP)版がリリースされました。7人の大学生が山奥の合宿所で過ごす7日間を舞台に、予知夢と不可解な事件が絡む物語がマルチエンディング形式で描かれ、SF要素の強いナラティブが特徴です。各プラットフォームでビジュアルや操作性が強化され、シリーズの魅力を幅広いユーザーに届けました。

物語は、主人公・高遠誠が不気味な予知夢に導かれて参加したゼミの合宿から始まります。佐倉くるみ、守野いづみ、綾瀬真琴、野田航、野呂エイジといった個性的なメンバーと共に過ごす日常が、次第に異変を帯び、タイムスリップの謎が浮上します。プレイヤーの選択肢によって各キャラクターの過去や秘密が明らかになり、異なる結末へと分岐。DC版ではGD-ROMの容量を活かし、鮮明な背景イラストと滑らかな演出で没入感を高めました。

PS2版ではグラフィックスがさらに強化され、追加の音声効果やシナリオの調整が施されています。PSP版はタッチ操作対応のUIと高解像度スプライトを採用し、携帯機での快適なプレイを実現。シリーズ前作『infinity』と『INFINITY cure.』の要素を統合した完全版として、緻密なSF設定が推理を刺激します。