『真・三國無双 MULTI RAID』は、2009年2月26日にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)からPlayStation Portable用として発売されたアクションゲームです。『真・三國無双』シリーズをベースにしながら、最大4人での協力プレイやオンラインマルチプレイを前提とした新しいゲームデザインを採用し、従来の一騎当千アクションに加えて巨大兵器や飛行能力などファンタジー色の強い要素を導入しています。キャッチコピーは「覚醒せよ。まだ見ぬ仲間たちよ。」で、三国志の物語を大胆にアレンジし、原作にはないオリジナル展開や巨大ボス戦が多数盛り込まれています。
物語は『三国志』をベースにしつつも、異形の兵器や怪物が登場する架空戦記として構成され、プレイヤーは魏・呉・蜀の武将たちを操作して各地の任務を遂行します。使用可能キャラクターは『真・三國無双5』に登場した武将が中心で、覚醒ゲージを溜めることで「真・無双覚醒」が発動し、外見や能力が大幅に変化します。覚醒時のみ発動できる無双乱舞や、空中戦を含む立体的な戦闘が特徴です。PSP版では追加クエストのダウンロード配信や、他タイトルのセーブデータ連動による特別クエスト解禁などの要素もありました。
2009年10月1日には、PSP版をベースにグラフィック強化やフルボイス化、新要素を追加した『真・三國無双 MULTI RAID Special』がPlayStation 3とXbox 360用として発売されました。キャッチコピーは「スピードが違う。刺激が違う。」で、シングルプレイ時にも仲間武将を同行させる「共闘武将システム」や、敵兵士数の増加、新キャラクター孟獲の復活などが盛り込まれています。オンラインではPlayStation NetworkやXbox LIVEを通じたボイスチャット付き協力プレイに対応し、家庭用据置機ならではの迫力ある戦場表現が可能になりました。
2010年3月11日には、続編『真・三國無双 MULTI RAID 2』がPSP用として発売されました。前作のシステムをベースに、武将ごとの成長要素や武器カスタマイズ、拠点防衛戦など新モードを追加し、ストーリーやクエストも大幅に増加しています。覚醒システムや空中戦は継承されつつ、協力プレイの戦術性ややり込み要素が強化されました。













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