『実況パワフルプロ野球ポータブル3』は、2008年5月29日にコナミからPlayStation Portable向けに発売された野球ゲームで、携帯機でのパワプロシリーズとしては3作目にあたります。略称は「パワポタ3」。本作では、ファンからの強い要望に応える形で、ついに「サクセスモード」と「マイライフモード」が初めて搭載され、シリーズ本編に近い本格的な育成と野球人生の体験が可能となりました。
サクセスモードは「高校野球編」として構成されており、最初は「パワフル第三高校」から始まり、クリアすることで「竹ノ子高校」「海東学院高校」といった新たなシナリオが開放されていきます。各校には個性的なキャラクターやイベントが用意されており、猪狩守や早川あおい、阿畑やすしといったシリーズおなじみのキャラも登場。『パワプロ9』の時代設定とリンクしており、あかつき大付属高校や恋恋高校なども地方大会の対戦相手として登場します。また、ドラフト制度も2005年から導入された「高校生ドラフト」「大学・社会人ドラフト」の2回制を再現しており、時代背景に即した演出がなされています。
マイライフモードは、シリーズ本編に近い仕様で、最大20年のプロ野球人生を体験可能。彼女候補との交際や結婚、交友関係、成績による年俸交渉など、選手としての生活をじっくり楽しめます。また、段位認定モードやパワガチャ、ポタカ(PoTaCa)といった独自の育成・収集要素も健在で、通信機能を活かした「つなゲッター」や「おでかけガンダー」など、PSPならではの遊びも充実しています。
2008年のプロ野球では、セ・リーグは読売ジャイアンツがリーグ優勝を果たし、ラミレスや小笠原道大、坂本勇人らの活躍が光りました。パ・リーグでは埼玉西武ライオンズがリーグ制覇と日本一を達成し、中島裕之や中村剛也、涌井秀章らがチームを牽引しました。これらの選手たちの成績や能力が、本作のデータにも反映されています。
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