『いくぜっ!源さん 〜夕焼け大工物語〜』は、下町情緒あふれる「部乱目町(べらんめえちょう)」を舞台に、義理と人情に厚い大工の青年・田村源三が悪徳建設会社「黒木組」の野望に立ち向かう横スクロールアクションゲームです。1990年にアーケードで誕生し、長きにわたり愛されてきたキャラクターが、愛用の木槌を片手に町の人々を救うべく奔走します。昔ながらの江戸っ子気質と、近代的なリゾート開発を進める悪徳企業とのドタバタな対立構造がコミカルなタッチで描かれます。
ゲームの進行は、木槌を振り回して敵をなぎ倒していく「ぶっ飛ばし攻撃」を軸としたアクションを採用しています。道中では敵を倒すだけでなく、悩みを抱えた町の人々の頭上に出現する「吹き出し」をぶっ飛ばして人助けを行うギミックが存在し、助けた住民が戦闘に協力してくれるのが特徴。さらに、ステージの進行に応じて寿司職人やDJ、潜水夫など8種類以上の職業へ変身することが可能となり、それぞれの職業固有の攻撃方法やアクションを切り替えながらギミックを解き明かしていく戦術的な攻略が求められます。
過去のアーケードやファミコン時代のアクション性をベースにしつつ、PSP向けにグラフィックを3D化して再構築された完全新作です。ハードの特性を活かしてアドホック通信を利用した最大2人での協力プレイが実装されており、携帯機で持ち寄って遊ぶパーティーアクションとしての側面が強化されています。単なるレトロゲームの復活にとどまらず、アニメ放送などのクロスメディア展開と連動したことで、現代のゲーム環境に合わせた多彩なアクションのバリエーションと遊びやすさを手に入れています。
アーケードゲームとして誕生し、のちにパチンコ・パチスロ機のキャラクターとしても絶大な知名度を誇る「大工の源さん」を、純粋なアクションゲームの主人公として家庭用ハードへ呼び戻したタイトルです。アイレムソフトウェアエンジニアリングが手掛けた本作は、ストイックな横スクロールアクションの文脈に、変身システムや通信協力といった当時の携帯機ならではのトレンドを盛り込むことで、古参ファンと新規層の両方へアプローチしました。パチンコ発のメディア展開と連動しつつも、良質なアクションゲームとして丁寧に作り込まれた一作として独自の存在感を放っています。













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