『機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T. PORTABLE』は、2007年4月5日にバンダイナムコゲームスからPlayStation Portable向けに発売された3Dチームバトルアクションゲームです。アーケードおよびPS2で展開された『連合vs.Z.A.F.T.』をベースに、携帯機向けに最適化された移植作であり、開発はカプコンが担当しました。シリーズ初のPSP対応タイトルであり、アドホック通信による最大4人対戦や、PS2版には存在しなかった「ミッションモード」の追加が大きな特徴です。

ゲームは2対2のチーム戦を基本とし、プレイヤーは地球連合軍、ザフト、オーブ、三隻同盟などの陣営に属するモビルスーツを操作して戦います。操作系は従来のVS.シリーズと同様にレバー+4ボタン(射撃・格闘・ジャンプ・ターゲット切替)で構成され、機体ごとに異なる武装、挙動、コストが設定されています。撃墜されるとそのコスト分だけチームの戦力ゲージが減少し、ゲージが0になると敗北となるルールです。

PSP版最大の追加要素である「ミッションモード」では、プレイヤーが連合またはザフトの一兵卒として任務を遂行していく構成となっており、200以上のミッションが用意されています。ミッションをクリアすることで機体ごとのゲージが蓄積され、一定値に達すると新たな機体と交換可能となる独自のアンロック方式が採用されています。また、特定の機体を所持していないと選択できないミッションも存在し、機体収集と攻略の両立が求められます。

PS2版で隠し要素だった『SEED DESTINY』の機体やパイロット(セイバー、カオス、アビス、ガイア、ザクウォーリア各種、ルナマリア、レイ、スティング、ステラなど)は最初から使用可能であり、さらにアドホック通信を用いた4人対戦にも対応しています。グラフィックはPS2版から若干の簡略化が見られるものの、フル画面での対戦やロード時間の短縮など、携帯機としての快適性が重視されています。