『実況パワフルプロ野球ポータブル2』は、2007年4月5日にコナミからPlayStation Portable向けに発売された野球ゲームで、携帯機での本格的なパワプロ体験をさらに進化させたシリーズ第2弾です。2007年シーズン開幕時の選手データを収録し、セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ導入にも対応しています。

本作では、前作で好評だった「パワガチャ」に加え、新たに「ポタカ(PoTaCa)」というアイテムカードシステムが導入されました。ポタカは800種類以上存在し、選手育成時に使用することで能力に影響を与えるほか、コレクション要素としても楽しめます。また、無線LANを活用して街中のアクセスポイントからポタカを収集する「つなゲッター」や、すれちがい通信を使った「おでかけガンダー」など、PSPの通信機能を活かした遊びも充実しています。

育成面では、従来のサクセスモードは未収録ですが、ギャンブル性と戦略性を兼ね備えた新しい「パワガチャ」モードが強化され、短時間で選手を作成できる手軽さが魅力です。さらに、シナリオ形式でプレイヤーの実力を段位として認定する「新・段位認定モード」も搭載され、やり込み要素が大幅に増加しました。

ペナントモードは最大20年プレイが可能で、ドラフトや契約更改、選手会長の任命など、球団運営の自由度も高く、シミュレーション要素が強化されています。また、応援曲作成機能やアレンジチーム作成、通信対戦(アドホック・ゲームシェアリング)にも対応しており、携帯機ながらも据え置き機に匹敵するボリュームを誇ります。

なお、2007年のプロ野球では、セ・リーグは中日ドラゴンズがクライマックスシリーズを制して日本一に輝き、パ・リーグは北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝。ダルビッシュ有や中村紀洋、ウッズらの活躍が話題となり、これらの選手たちの成績や能力が本作のデータにも反映されています。