『煉獄弐 The Stairway to H.E.A.V.E.N』は、戦闘兵器A.D.A.M.を操作し、終わりなき戦いの塔を登るPSP専用のハクスラ系アクションゲームです。

本作は、前作『煉獄 The Tower of Purgatory』の世界観を継承しつつ、8階層構造の新たな「塔」を舞台に、敵を倒して武装を奪い、自機を強化していくシステムが展開されます。武器は頭部・腕部・胸部・脚部に装備可能で、装備箇所によって攻撃モーションが変化。武器の使用による「オーバーヒート」や属性効果(叩きつけ・貫通・吹き飛ばしなど)も導入され、戦略性が高まっています。

各階層は「高慢」「嫉妬」「怠惰」など“七つの大罪”をテーマに構成され、暗闇や視界不良などのギミックがプレイヤーの戦術を試します。ストーリーは断片的な記憶や敵の台詞から徐々に明かされ、主人公GRAMの存在や塔の成立背景に迫る展開が特徴です。ムービー演出は最小限ながら、末弥純氏による重厚なキャラクターデザインと世界観が、黙示録的な雰囲気を強く印象づけます。

PSP専用タイトルとして登場した本作は、携帯機ながらも重厚な操作感と自由度の高い武装カスタマイズが魅力です。ストイックなゲーム性とダークな世界観が融合した本作は、隠れた名作として根強い支持を集めています。