『実録 鬼嫁日記 仕打ちに耐える夫の理不尽体験アドベンチャー』は、2006年2月23日にAQインタラクティブよりPlayStation Portable向けに発売された理不尽体験アドベンチャーゲーム。本作は、ネット上のブログから火が付き書籍化・ドラマ化と社会現象を巻き起こした実話コンテンツを題材とし、理不尽な妻の言動に翻弄される夫の苦悩をコミカルかつスリリングに描いた作品です。
プレイヤーは恐妻家の夫「カズマ」となり、日常生活の中で次々と襲いかかる鬼嫁の無理難題や理不尽な仕打ちに耐え抜くことになります。ゲームの主な目的は、鬼嫁の怒りの地雷を踏まないように慎重に行動を選択しつつ、日々の出来事をネタとして収集し、自身のブログを更新してランキング1位を目指すことです。家庭内での何気ない会話が命取りになる緊張感と、無事に一日を終えたときの安堵感が交互に訪れる独特のプレイ感が特徴となっています。
運命を左右する重要な要素として「鬼嫁スロット」と呼ばれるシステムが搭載されています。これは会話の合間やイベント発生時に回転し、出た絵柄によって鬼嫁の機嫌が良くなったり、あるいは理不尽な天罰が下ったりと、プレイヤーのテクニックだけでは回避できない「運」の要素が絡んできます。理不尽な暴力や罵倒を耐え忍び、ブログ読者からの励ましのコメントを心の支えにして生き抜く、世の夫たちの哀愁と笑いが詰まった異色のアドベンチャーです。
原作となる『実録鬼嫁日記』は、アメーバブログにて2004年から連載されたカズマによるブログ作品です。傍若無人な「鬼嫁」と、それに振り回される夫や娘との日常を書き綴った内容が爆発的な人気を博し、ブログの書籍化のみならず、観月ありさ主演によるテレビドラマ化や映画化も行われました。本作はブログ記事のエピソードをベースにゲーム化されており、実話に基づいた笑いと恐怖の夫婦生活が再現されています。












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