『呪医 Dr.杜馬丈太郎(じゅい どくたー とうまじょうたろう)』は、2006年2月2日にタイトーから発売されたPlayStation Portable用のノベル型アドベンチャーゲームで、除霊師を主人公とするオリジナル作品です。

プレイヤーは、霊障を治療する特殊な医師「呪医」である杜馬丈太郎となり、助手の琴引と共に都市伝説や怪奇現象に立ち向かいます。ゲームは「アドベンチャーモード」で物語を読み進めながら、「ダイブモード」で霊の痕跡を探り、「オペモード」で除霊を行うという3段階の構成が採用されています。これにより、単なる読み物ではなく、探索と判断を伴うインタラクティブな展開が可能となっています。

主人公は元監察医で、妹を救うために呪医となった過去を持ち、霊力を解放することで巨大なメス「霊刃カルネアデス」を操り悪霊を祓います。助手の琴引はゴスロリ衣装を纏う古代の魔女で、物語の鍵を握る存在です。舞台は新宿を中心とした現代日本で、各話ごとに異なる依頼人と霊障事件が登場し、徐々に杜馬の過去と世界の真相が明かされていきます。

演出面では、ホラー要素を含みつつも過度な恐怖描写は抑えられ、都市伝説や人間ドラマを軸にした構成となっています。選択肢によって展開が変化するマルチエンディング形式が採用されており、周回プレイによって新たな情報が得られる設計です。