『ソニックと暗黒の騎士』は、2009年3月12日にセガよりWii向けに発売された3Dアクションゲームで、『ソニックと秘密のリング』に続く“ストーリーブックシリーズ”の第2弾にあたります。今作ではアーサー王伝説の世界を舞台に、ソニックが言葉を話す聖剣「カリバーン」と共に、邪悪に染まったアーサー王と円卓の騎士たちに立ち向かうという、シリーズでも異色の剣戟アクションが展開されます。
ゲームはWiiリモコンとヌンチャクを使った操作が特徴で、ヌンチャクで移動し、リモコンを振ることで剣を振るうという直感的なアクションが楽しめます。ソニックは「ソウルサージ」という特殊技を使うことで、敵を一気に斬り伏せる連続攻撃を繰り出すことができ、タイミングよくリモコンを振ることでゲージの消費を抑えつつ爽快な連撃が可能になります。また、プレイヤーの行動によって「騎士道」評価が変動し、住民への配慮や正面からの戦い方などがスコアに影響するという、道徳的な要素も盛り込まれています。
ストーリーでは、ソニックがチリドッグを食べようとした瞬間に異世界へ召喚され、魔術師マリーナの依頼でアーサー王の暴走を止める旅に出ます。円卓の騎士たちはシャドウ(ランスロット)、ナックルズ(ガウェイン)、ブレイズ(パーシヴァル)といったソニックの仲間たちにそっくりな姿で登場し、それぞれが聖剣を携えてソニックの前に立ちはだかります。物語が進むにつれて、ソニックとカリバーンの関係性も変化し、最終的には「エクスカリバーソニック」へと覚醒して決戦に挑む展開が描かれます。
本作はシリーズの中でも珍しくDr.エッグマンが登場せず、またループやツイストといった従来のソニックらしい地形ギミックも控えめで、剣を使った戦闘と騎士道精神に重きを置いた構成となっています。ストーリーやキャラクターの掛け合いは洋画的なテンポとユーモアに富み、特にソニックとカリバーンのやり取りは本作の大きな魅力のひとつです。
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