『カラオケJOYSOUND Wii』シリーズは、家庭のテレビとWii本体を使って本格的なカラオケ体験が楽しめる、ハドソン製の音楽ゲームシリーズです。2008年から2010年にかけて複数のバージョンが発売され、Wi-Fi通信による楽曲配信機能を備えた「通信対応版」と、特定ジャンルに特化した「オフライン専用版」に大別されます。

通信対応版では、JOYSOUNDの膨大な楽曲ライブラリから最大3万曲以上を選んで歌える「歌い放題チケット」機能が搭載されており、採点・Mii連動・デュエット対応など、家庭用ながら業務用に迫る機能を実現しています。一方、オフライン専用版では、演歌・歌謡曲やデュエット曲などを厳選収録し、Wi-Fi接続なしでもすぐに楽しめる構成となっています。

USBマイク同梱版も多数展開されており、家族や友人と気軽に歌える“家庭用カラオケ決定版”として、幅広い層に支持されたシリーズです。

『カラオケJOYSOUND Wii』(2008年12月18日発売)

シリーズ初のWii向け通信カラオケソフト。USBマイクを接続することで、家庭のテレビがそのままカラオケボックスに変わります。パッケージには約70曲が収録されており、Wi-Fi接続を通じて最大30,000曲以上の楽曲が歌い放題になります(※オンラインサービスは2018年終了)。

主な収録曲には『愛をこめて花束を』(Superfly)、『赤いスイートピー』(松田聖子)、『Everything』(MISIA)、『残酷な天使のテーゼ』(高橋洋子)など、J-POP・アニメ・童謡まで幅広く網羅されています。

『カラオケJOYSOUND Wii DX』(2009年11月26日発売)

初代版の機能を強化したデラックス版。収録曲は約70曲で、Wi-Fi通信による追加楽曲配信にも対応。新たに「採点モード」「Mii連動」「デュエット対応」などが追加され、パーティー性と個人練習の両面が強化されています。

主な収録曲には『キセキ』(GReeeeN)、『Story』(AI)、『千の風になって』(秋川雅史)、『世界に一つだけの花』(SMAP)など、世代を問わず人気の楽曲が多数収録されています。

『カラオケJOYSOUND Wii 演歌・歌謡曲編』(2010年6月10日発売)

通信機能を省き、演歌・歌謡曲100曲を完全収録したオフライン専用版。USBマイク1本同梱で、すぐに歌える構成。昭和〜平成の名曲を中心に、年配層にも親しみやすい選曲が特徴です。

主な収録曲には『酒と泪と男と女』(河島英五)、『天城越え』(石川さゆり)、『夜空のムコウ』(SMAP)、『浪花恋しぐれ』(都はるみ・岡千秋)など、定番の演歌・歌謡曲が揃っています。

『カラオケJOYSOUND Wii デュエット曲編』(2010年6月10日発売)

デュエット専用のオフライン版。収録曲は50曲で、USBマイク2本が同梱されており、すぐに2人で歌える構成。夫婦・友人・親子など、ペアでの歌唱に特化した選曲が特徴です。

主な収録曲には『居酒屋』(五木ひろし・木の実ナナ)、『銀座の恋の物語』(石原裕次郎・牧村旬子)、『別れても好きな人』(ロス・インディオス&シルヴィア)など、昭和の名デュエットが中心です。

『カラオケJOYSOUND Wii SUPER DX』(2010年12月9日発売)

シリーズ最終強化版。収録曲は約100曲に増加し、デュエット・採点・Mii連動・パーティーモードなどすべての機能を網羅。さらに、ニンテンドーDSi/3DSを選曲リモコンとして使えるDSiウェア連携にも対応しています。

主な収録曲には『366日』(HY)、『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』(アンジェラ・アキ)、『ハナミズキ』(一青窈)、『Butterfly』(木村カエラ)など、感情を込めて歌えるバラード系が充実しています。