『JAWA〜マンモスとヒミツの石〜』は、文明が誕生する前の「始まりの世界」を舞台に、自然との共生や仲間との交流を楽しむ原始生活アクションアドベンチャー。2008年7月3日にスパイクからWii専用ソフトとして発売されました。
物語は、平和な集落から「キラキラの石」が謎のケモノたちに奪われてしまうところから始まります。プレイヤーは原始人の少年となり、世界各地の集落を巡りながら石を取り戻し、荒廃してしまった世界に平和を取り戻すための冒険に繰り出します。石器時代の素朴で温かみのあるグラフィックと、コミカルに動き回るキャラクターたちが、独特のゆるやかな世界観を形成しています。
ゲームプレイの核となるのは、Wiiリモコンとヌンチャクを活かした直感的なアクションです。フィールドに生息する動物を狩る、果実を採集する、あるいは資材を組み合わせて自分たちの集落を大きくしていくといった「集める・創り出す」楽しみが重視されています。また、集落の困っている人を助ける「せわやき」を行うことで友達が増えていき、孤独な冒険が賑やかな共同生活へと変わっていく過程を体験できます。
戦闘や一部のイベントには、画面に表示される指示に従ってリモコンを振る「リズムアクション」が採用されています。強大なマンモスとの戦いや料理の調理など、タイミングを合わせて操作することで状況を有利に進めることが可能です。さらに、物語が進むとプレイヤーが作成した「Mii」を主人公として登場させることもでき、自分自身が原始の世界へ飛び込んだかのような感覚でプレイを楽しめます。
マルチプレイ要素として、1つの集落データを最大4人で共有できる機能が搭載されています。同じ集落の住人としてメッセージを送り合ったり、共同で集落の規模を拡大させたりと、家族や友人とゆるく繋がることができる仕組みが用意されています。過酷な生存競争よりも、創意工夫とコミュニケーションによる「のんびりとした原始生活」に焦点を当てた、幅広い層が楽しめる作品に仕上げられています。
『JAWA〜マンモスとヒミツの石〜』は、スパイク(現スパイク・チュンソフト)がWiiの普及期に向けて企画・開発した完全オリジナルのアドベンチャーゲームです。独自の原始言語をイメージした「ジャワ」というタイトル通り、言葉以前の直感的なコミュニケーションと、未知の世界を探索する素朴な喜びがテーマとなっています。












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