『バロック for Wii』は、「大熱波」と呼ばれる災害によって歪んでしまった世界を舞台に、贖罪のために塔を降り続けるアクションRPG。2008年03月13日にスティングからWiiで発売されました。本作は、1998年にセガサターンで発売されたオリジナル版をベースに、視点を三人称視点に変更してアクション性を高めたPlayStation 2版『バロック INTERNATIONAL』をWii向けに移植・調整したタイトルです。記憶を失った主人公は、上級天使の導きにより、異形たちが巣食う「神経塔」の最下層を目指して、世界を癒すための浄化の旅へと足を踏み入れます。
ゲームプレイは、入るたびに構造が変化する自動生成ダンジョン「神経塔」を探索するローグライク形式のアクションRPGです。Wii版では、Wiiリモコンとヌンチャクを用いた操作に対応しており、リモコンを振って剣を振るう直感的な攻撃や、強力な一撃を放つアクションが採用されています。最大の特徴は「死」が物語の進行条件となっている点です。主人公が力尽きて死ぬことで、世界の歪みが変化したり、新たな情報が得られたりしてストーリーが進展します。主人公は「浄化剣」で異形を倒し、彼らの歪んだ心を浄化しながら、塔の深淵へと潜っていきます。
本作は、赤と黒を基調とした毒々しくも美しいビジュアルと、退廃的で謎めいたストーリーテリングが特徴です。登場するNPCたちは皆どこか狂っており、彼らとの会話から断片的な情報を繋ぎ合わせて世界の真実を推測する必要があります。アイテム収集要素も充実しており、様々な効果を持つ「感覚球」や装備品を集め、図鑑を埋めていくやり込み要素も実装されています。Wii版では難易度調整も行われており、より遊びやすく、かつ深遠なバロックの世界に没入できる環境が整えられています。
開発元のスティングは、独創的なゲームシステムと尖った世界観で熱狂的なファンを持つメーカーです。『バロック』はその代表作であり、その難解かつ魅力的な設定は多くの考察を生みました。本作の深遠な設定や、クリーチャーデザインの意図に興味を持った方は、公式設定資料集『バロック ワールドガイダンス』などを参照することで、ゲーム内では語りきれなかった「歪み」の全貌を知ることができます。













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