『ソニックと秘密のリング』は、2007年3月15日にセガよりWii向けに発売された3Dアクションゲームで、ソニックシリーズの中でも“ストーリーブックシリーズ”と呼ばれる異世界ファンタジー路線の第1作にあたります。開発はソニックチームが担当し、アラビアンナイトの世界を舞台に、魔神イレイザー・ジンの野望を阻止するためにソニックが奔走するという、シリーズでも異色の物語構成が展開されます。

本作の最大の特徴は、Wiiリモコンを横持ちし、傾けや振りといったモーション操作でソニックを操作するという独自のインターフェースにあります。ソニックは基本的に自動で前進し、プレイヤーはジャンプや加速、ホーミングアタックなどをタイミングよく入力してステージを攻略していきます。また、ゲージを消費して発動する「スピードブレイク（超加速）」や「タイムブレイク（時間減速）」といった特殊アクションも導入されており、スピード感と戦略性が両立したゲームプレイが楽しめます。

ストーリー面では、リングの精霊シャーラと契約したソニックが、アラビアンナイトの世界に入り込み、7つの“世界リング”を集めながらイレイザー・ジンの野望を阻止するという筋書きが描かれます。ソニックの仲間たちはアラビアンナイトの登場人物に似た“別人”として登場し、幻想的な世界観とともに、シリーズとしては珍しく“命のリスク”を背負ったシリアスな展開が展開されます。

ゲームを進めることでスキルを習得し、ソニックの性能をカスタマイズできる成長要素も搭載。さらに、最大4人で楽しめるパーティーモードも収録されており、ミニゲームを通じて家族や友人と盛り上がることも可能です。