『カオスフィールド』(Chaos Field)は、マイルストーンが開発した縦スクロールシューティングゲームで、2004年にアーケードで稼働を開始した後、同年12月16日にドリームキャストへ初移植された作品です。最大の特徴は、通常のシューティングにある長い道中を廃し、巨大ボスとの連戦のみで構成された「ボスラッシュ」形式のステージ構成にあります。プレイヤーは、敵の攻撃が比較的緩やかな「オーダーフィールド」と、攻撃が激しくなる代わりに自機の火力が上がる「カオスフィールド」を切り替えながら戦う独自の「フィールドチェンジ」システムを駆使して攻略します。
自機は性能の異なる3タイプから選択可能で、ショット、近接攻撃のソード、敵弾を防ぐ「ウィングレイヤー」、複数部位を同時に攻撃できるロックオンショットなど、多彩な攻撃手段を使い分けます。アーケード版の緊張感をそのままに、各家庭用移植版では独自の追加要素や調整が施されました。
『カオスフィールド』
ドリームキャスト版(2004年12月16日発売)
アーケード版をほぼ忠実に移植した初の家庭用版。道中を廃し、ボス戦のみで構成された「ボスラッシュ」形式と、敵の攻撃が緩やかな「オーダーフィールド」と攻撃が激しい代わりに火力が上がる「カオスフィールド」を切り替える独自のシステムを搭載。3種類の自機と多彩な武装、敵弾を防ぐ「ウィングレイヤー」やロックオン攻撃など、戦術性の高いプレイが可能。アーケード版に近い挙動や演出を家庭で楽しめる。
『カオスフィールド エクスパンデッド』
ゲームキューブ版(2005年2月24日発売)
DC版をベースに、新たにザコ敵や道中を追加した「オリジナルモード」を収録。ボス戦のみのアーケードモードと、道中+ボス戦の構成を楽しめる拡張版として調整され、BGMのリミックスや一部攻撃パターンの変更も実施。処理落ちがほぼ解消され、難易度が上昇している。スコアアタック用の「チャレンジモード」も追加され、やり込み要素が強化された。
『カオスフィールド ニューオーダー』
PlayStation 2版(2005年12月15日発売)
GC版の拡張要素を引き継ぎつつ、さらに敵配置や攻撃パターンを再調整したバージョン。グラフィックや演出の最適化が行われ、PS2環境に合わせた動作チューニングを実施。アーケードモード、オリジナルモード、チャレンジモードを収録し、シリーズ経験者にも新鮮な攻略感を提供する構成となっている。
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