『ゴールデンアイ ダーク・エージェント』は、2005年1月13日にエレクトロニック・アーツから発売されたPlayStation 2およびニンテンドーゲームキューブ用ソフト、ならびに同年8月4日に発売されたニンテンドーDS対応のファーストパーソン・シューティングゲーム。映画『007』シリーズの世界観をベースにしながらも、正義の味方ジェームズ・ボンドではなく、MI6を追放された元諜報員を主人公に据えた、「悪(ダークサイド)」の視点から描かれる異色のFPS作品となっています。
物語は、ドクター・ノオとの任務で片目を失い、その復讐心から過激な行動に走ってMI6を解雇された主人公が、悪の帝王オーリック・ゴールドフィンガーにスカウトされるところから始まります。プレイヤーは金色のハイテク義眼「ゴールデンアイ」を埋め込まれた冷酷なエージェントとなり、ゴールドフィンガーの右腕として、敵対するドクター・ノオの組織と激しい抗争を繰り広げます。映画シリーズでお馴染みの悪役たちが多数登場し、夢の共演や対決が実現するオールスター的な展開も魅力です。
ゲームシステムは、左右の手に異なる武器を持つ「デュアルウェポン」による激しい銃撃戦と、義眼の能力(透視、バリア、ハッキングなど)を駆使した戦術的なアクションが特徴です。敵を倒してスコアを稼ぐアーケードライクな要素もあり、映画のような派手な爆発や破壊演出が随所に盛り込まれています。
ニンテンドーDS版では、下画面(タッチスクリーン)を使って視点移動や武器の切り替えを直感的に行うことができ、携帯機でありながら本格的なFPSの操作感を実現しています。また、据え置き機版・携帯機版ともにマルチプレイ対戦機能が搭載されており、様々なルールで友人と競い合うことが可能です。
『ゴールデンアイ ダーク・エージェント』は、1995年公開の映画『007/ゴールデンアイ』および同名のN64用ゲームをモチーフにしつつ、設定やストーリーを一新したスピンオフ作品です。映画では衛星兵器の名称だった「ゴールデンアイ」を主人公の義眼のコードネームとして再定義し、映画シリーズの悪役たちがクロスオーバーするパラレルワールドを描いています。












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