『ソニックアドベンチャーDX』(英題:Sonic Adventure DX: Director’s Cut)は、2003年6月19日にセガよりニンテンドーゲームキューブ向けに発売された3Dアクションゲームで、1998年にドリームキャストで登場した『ソニックアドベンチャー』のリニューアル版です。開発はソニックチームUSAが担当し、グラフィックの強化や新要素の追加によって、より洗練された内容へと再構成されています。
本作では、ソニック、テイルス、ナックルズ、エミー、ビッグ、E-102ガンマの6人がプレイアブルキャラクターとして登場し、それぞれ異なるゲームスタイルと視点で物語が展開されます。群像劇的な構成により、各キャラのストーリーが交錯しながら、最終的に“スーパーソニック”によるクライマックスへと収束していく構成が特徴です。
ゲームキューブ版では、グラフィックの高解像度化に加え、60fps動作やキャラクターのモデリング調整が施され、より滑らかなプレイ感が実現されています。また、オリジナル版にはなかった「ミッションモード」が追加され、各キャラに用意されたサブチャレンジをクリアすることで、やり込み要素が強化されています。さらに、メガドライブ時代のソニック作品をアンロック形式でプレイできる「ソニックオリジンズ」的な要素も搭載されており、シリーズファンにとっては資料的価値も高い内容です。
チャオ育成要素「チャオガーデン」も健在で、タマゴから育てたチャオをレースに出場させたり、能力を強化したりといった育成要素が楽しめます。Windows版(2003年12月18日)や後年のHD移植(PS3/Xbox 360/Steam)でも本作がベースとなっており、シリーズの中でも特に多くのプラットフォームで展開されたタイトルのひとつです。
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