『遊戯王 フォルスバウンドキングダム 虚構に閉ざされた王国』は、カードバトルではなくリアルタイムストラテジー(RTS)形式で展開される異色の「遊戯王」ゲームで、ニンテンドーゲームキューブ専用タイトルとして2002年に発売されました。

プレイヤーは「遊戯」「海馬」「城之内」の3人の視点から、仮想世界「キングダム」に閉じ込められた物語を体験します。各キャラクターは“マーシャル”として登場し、最大3体のモンスターを編成して部隊を構成。フィールド上で拠点を制圧しながら敵部隊と交戦し、戦闘ではターン制のコマンドバトルが展開されます。モンスターには攻撃力・守備力・LP・AP・アビリティ・コストなどが設定されており、育成によって新たな技や能力を習得可能。《ブラック・マジシャン》《青眼の白龍》《真紅眼の黒竜》など、人気モンスターも多数登場します。

本作では、マーシャルとモンスターの相性を示す「マーシャルボール」や、拠点に設置できる設備による内政要素も導入されており、RTSとしての戦略性も確保。融合モンスターや三幻神は特定アイテムで召喚可能で、育成と編成の自由度が高いのも特徴です。遊戯編・海馬編をクリアすると城之内編が解放され、難易度も段階的に上昇。シリーズの中でも育成型RTSという独自ジャンルを確立した作品です。