『どうぶつ島のチョビぐるみ』は、2003年にゲームボーイアドバンス向けに発売されたコミュニケーション型シミュレーションゲームです。本作は、講談社の漫画雑誌『なかよし』で連載されていた「どうぶつ島のチョビぐるみ」を原作としており、プレイヤーは「チョビぐるランド」と呼ばれる島で、個性豊かな動物キャラクター「チョビぐるみ」を呼び集めて生活を築いていきます。ゲーム内では、手帳機能を使って実在の人物のプロフィールを入力することで、対応するチョビぐるみが登場する仕組みが採用されています。

登場するチョビぐるみは60種類以上に及び、呼び出し方法は「プロフィール入力」「ゲーム内条件達成」「通信機能」の3系統に分類されます。特定のキャラクターは、別タイトル『ガチャステダイナデバイス2』との通信によってのみ登場する仕様となっており、長年にわたり攻略困難とされていました。2022年には、SNS上で開発関係者の協力を得て「ニジのおうじさま」の出現条件が判明し、20年越しの完全攻略が達成された事例が報告されています。

ゲーム内では、住民との交流やアイテム収集、イベント参加などを通じて島の生活を充実させることが可能です。また、収集したチョビぐるみの情報は自室で閲覧できるほか、ミニゲームの再プレイ機能も搭載されています。全体として、低年齢層向けの穏やかな設計が施されており、暴力表現や難解な操作は排除された構成となっています。