『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ8 破滅の大邪神』は、2003年にゲームボーイアドバンス向けに発売された対戦型カードゲームです。本作はシリーズ第8作目にあたり、前作『決闘都市伝説』の続編として位置づけられています。ストーリーはバトルシティ編の完結後を舞台にしたオリジナル展開で、千年パズルの消失と大邪神レシェフの復活を軸に、主人公たちが世界各地を巡りながら神のカードと千年アイテムを集める構成となっています。

ゲームシステムはOCG準拠ではなく、独自ルールが採用されています。召喚魔族による相性判定やデッキキャパシティ制限、デュエリストレベルによるカード使用制限などが導入されており、戦略性よりも構築制限と属性相性に重きを置いた設計です。カード総数は約800枚で、前作よりも減少していますが、墓地効果や永続効果の追加により一部カードの性能が強化されています。通信ケーブルによる対戦・交換機能も復活しており、GBA本体同士での連携が可能です。

演出面では一部キャラクターにボイスが実装されており、アニメの台詞再現が行われています。また、神のカード《ラーの翼神竜》は3形態(スフィアモード/バトルモード/フェニックスモード)で登場し、フェニックスモードを墓地に送ることでバトルモードが特殊召喚される仕様が採用されています。クリア後には「永遠の間」と呼ばれる隠しエリアが解禁され、強力なCPUデュエリストとの再戦が可能となっています。