『わがまま☆フェアリー ミルモでポン! 〜黄金マラカスの伝説〜』は、ミルモと楓が妖精界を駆け巡る“おつかい型アドベンチャーゲーム”です。

本作は、篠塚ひろむ原作の少女漫画『ミルモでポン!』を題材にした初のゲーム化作品で、2002年12月19日にゲームボーイアドバンス専用ソフトとしてコナミより発売されました。プレイヤーはミルモと楓を操作し、盗まれた王国の秘宝「黄金のマラカス」を取り戻すため、妖精界を探索していきます。

ゲームは基本的に会話・アイテム収集・ミニゲームで構成されており、LRボタンでミルモと楓を切り替えながら進行。キャラによって話しかけられる相手や進行可能なイベントが異なり、「この場面、楓じゃないと話が進まないのか…」といった切り替え判断が求められます。中盤以降は飛行アイテムの入手により行動範囲が拡大し、探索性が強化されます。

登場するミニゲームはクイズ・モグラ叩き・音ゲー・旗揚げなど多彩ですが、いずれも1回クリアすれば十分な内容で、やり込み要素は控えめ。ストーリー進行は「○○を取ってきて」「△△と交換して」などの指示型で、いわゆる“おつかいゲー”として展開されます。セーブは3枠対応で、占いや会話分岐などの軽いお遊び要素も収録。

一方で、ボリュームは非常に短く、初回プレイでも2時間以内でクリア可能。再確認機能や進行ガイドが存在せず、低年齢層にはやや不親切な設計とされ、「攻略本不要なのに攻略本が出ている」という逆転現象も話題になりました。