『魂斗羅ハードスピリッツ』は、2002年11月14日にゲームボーイアドバンス向けに発売されたアクションシューティングゲームであり、魂斗羅シリーズの中でも異色のリメイク作品です。スーパーファミコン版『魂斗羅スピリッツ』とメガドライブ版『魂斗羅ザ・ハードコア』のステージ構成を再構築し、通信ケーブルによる2人同時プレイを初めて携帯機で実現しました。発売後は廉価版「コナミ ザ ベスト」やWii Uバーチャルコンソールでの配信も行われましたが、原作からの削除要素やバランス調整の不備が指摘され、シリーズファンの間では賛否が分かれる作品となりました。

『魂斗羅ハードスピリッツ』は、西暦2636年の地球を舞台に、エイリアンの侵略に立ち向かう英雄ビルとランスが再び登場する横スクロール型アクションシューティングです。プレイヤーは機関銃を手に、ジャンプや伏せ撃ちを駆使して敵を撃破しながらステージを進みます。ステージ構成は6面で、スピリッツ由来のステージに加え、ハードコアの列車や研究施設ステージが挿入され、異なる世界観が融合した構成となっています。

戦闘では、ホーミング、レーザー、ファイヤーなど6種類の武器を使い分け、敵の攻撃を回避しながら攻略します。その過程で、武器の性能や当たり判定の調整が原作と異なり、レーザーの貫通性能やホーミングの強化などが戦術に影響を与えます。加えて、武器取得時に現在の武器が画面に残る仕様や、銃口固定移動などの新要素が導入され、操作性に変化が加えられています。

探索では、狭い画面サイズと大きなキャラクターによって安全地帯が消失し、敵の攻撃を避ける難易度が上昇します。その過程で、ステージごとの演出やBGMの劣化が指摘され、原作の緊張感や爽快感が損なわれる場面も見られます。物語はオープニングデモが削除され、エンディングも簡素化されており、演出面では控えめな構成となっています。