『MotoGP』は、世界最高峰の二輪ロードレース選手権を携帯ゲーム機で再現したレーシングゲーム。2002年10月25日にエム・ティー・オーからGBAで発売されました。本作はFIM(国際モーターサイクリズム連盟)公認のオフィシャルライセンス作品であり、2001年シーズンのデータを基に、ホンダ、ヤマハ、スズキといった実在メーカーのマシンや、ヴァレンティノ・ロッシ、阿部典史、中野真矢といった世界各国のトップライダーたちが実名で登場します。プレイヤーは彼らの中から一人を選び、世界各地のサーキットを転戦して年間チャンピオンの座を目指します。
ゲームプレイは、車体後方からの視点でコースを疾走する疑似3D(ラスタースクロール方式)のレースゲームです。アクセルとブレーキ、そして左右への重心移動を駆使してコーナーを攻めるオーソドックスな操作系ですが、マシンの挙動はシミュレーター寄りではなく、爽快感を重視したアーケードライクな調整がなされています。鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎを含む実在の全16コースが収録されており、晴天だけでなく雨や霧といった天候変化もレース展開に影響を与えます。メインとなるグランプリモードのほか、タイムアタックや通信ケーブルを使用した最大4人までの対戦モードも搭載されており、携帯機ながら充実したボリュームを誇ります。
本作の独自性は、GBAというハードウェアの制約の中で、MotoGPの雰囲気とスピード感を巧みに表現している点にあります。滑らかなアニメーションで描かれるライダーのハングオン(体重移動)や、転倒時のアクション、そして流れるようなコースの描画処理が、時速300kmを超える世界観を演出しています。また、実名スポンサーの看板やマシンのカラーリングもドット絵で細かく再現されており、モータースポーツファンが納得できるリアリティと、ゲームとしての遊びやすさを両立させた一作となっています。
本作は、海外のTHQが展開していたMotoGPシリーズのGBA版を、エム・ティー・オーが日本向けにローカライズしたものです。MotoGPは「二輪のF1」とも呼ばれる最高峰のモータースポーツであり、その歴史や伝説的なレースを知るには、毎シーズンの激闘を収めた公式DVDや、ライダーたちのドキュメンタリー映像を観ることで、極限のスピードに挑む彼らの情熱をより深く理解することができます。













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