『勝負師伝説 哲也 〜甦る伝説〜』は、2002年7月19日にアテナからゲームボーイアドバンス向けに発売された麻雀アドベンチャーゲームです。ジャンルは「テーブルゲーム」で、週刊少年マガジン連載の漫画『哲也〜雀聖と呼ばれた男〜』およびテレビアニメ版を原作とした作品です。

舞台は昭和の新宿。戦後の混乱期に、伝説の雀士「坊や哲」として名を馳せる主人公が、玄人（バイニン）たちとの命懸けの麻雀勝負に挑みます。ゲームは「シナリオ対局」と「フリー対局」の2モードを搭載。シナリオでは街を移動しながら会話を重ね、強敵との対局を通じて物語が進行します。

本作最大の特徴は「バイニン技」と呼ばれるイカサマ技の再現。制限時間内にコマンド入力を成功させることで、「積み込み」や「牌のすり替え」などの技が発動し、有利な配牌を得ることが可能です。さらに、仲間との「コンビ打ち」による連携技も導入されており、原作の緊張感と駆け引きがゲーム内で再現されています。

登場キャラクターは20人以上。印南、ユウ、リサ、ドラ爆の鷹など、原作で哲也を苦しめた猛者たちが続々登場。アニメ版と同じ声優陣によるボイス演出もあり、臨場感を高めています。

『哲也〜雀聖と呼ばれた男〜』は、1997年から2004年まで『週刊少年マガジン』（講談社）に連載された麻雀漫画です。原作はさいふうめい、作画は星野泰視が担当。戦後の新宿を舞台に、天才雀士「坊や哲」の成長と激闘を描いた作品で、2000年にはテレビアニメ化もされました。