『ハロボッツ ロボヒーローバトリング!!』は、サンライズインタラクティブが展開する育成型ロールプレイングゲームであり、同社のロボットアニメ作品群を横断的に活用したクロスオーバー企画の一環として設計されています。本作は『ハロボッツ』シリーズの第3作目にあたり、ゲームボーイアドバンス専用タイトルとして開発されました。プレイヤーは「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するマスコットロボット「ハロ」を育成し、サンライズ作品に登場するロボットへと変身させながら戦闘を繰り広げる構造です。

物語の舞台は「惑星サンライズ」と呼ばれる架空世界であり、クラウドストリーム現象によって大陸間の交流が遮断された環境下で独自の文明が発展しています。主人公リョウ・シーゲルは、父の遺志を継ぎ、自らのハロを鍛えるために武者修行の旅へと出発します。物語は、クラウディア大陸のクラウドシティを起点に、複数の大陸を巡る冒険形式で展開され、各地で出会う仲間やライバルとの交流を通じて、ハロの成長と変身を促進する設計となっています。

ゲームシステムは、育成・変身・戦闘の三要素を中心に構成されており、ハロにロボットデータをインストールすることで、サンライズ作品に登場するロボットへと変身可能です。登場ロボットは40作品以上から総勢120体以上が収録されており、フォーメーションの変更によって戦闘時のパラメータが変化する仕組みが導入されています。これにより、戦略的な編成と育成が求められる構造となっており、単なるキャラクター収集に留まらない深層的なゲーム性が実現されています。

通信機能にも対応しており、ゲームボーイアドバンス専用通信ケーブルを用いることで、他プレイヤーとのデータ交換が可能です。これにより、育成したハロの能力拡張やロボットデータの収集が促進され、プレイヤー間の交流を通じたゲーム体験の拡張が図られています。また、登場キャラクターには『機甲世紀Gブレイカー』のリョウ・シーゲルをはじめ、サンライズ作品の主要人物が多数登場し、クロスオーバー作品としての世界観統合が強く意識された構成となっています。