『妖怪道』は、2002年にゲームボーイアドバンス向けに発売されたパズルバトルRPGです。プレイヤーは退魔師の少年として、全国に散らばった妖怪たちを退治しながら仲間にしていく物語が展開されます。戦闘は「護符札」を使ったパズル形式で進行し、同種の札を連結させることで攻撃力や魔法の効果が変化する独自のシステムが採用されています。

登場する妖怪は100種類以上に及び、カッパやろくろ首など日本の伝承に基づいた存在が多数登場します。ただし、デザインは独自性が強く、従来の妖怪像とは異なるビジュアルが特徴です。妖怪は戦闘後に低確率で仲間になる仕様で、育成や交換によって強化が可能です。交換は寺院で行われ、妖怪のレベルによって入手できる種類が変化します。

ゲームの舞台は近代日本を思わせる不穏な空気が漂う世界で、戦争の足音が迫る中、人間と妖怪の距離感がテーマとして描かれています。ストーリーはシンプルながら、セリフの変化や演出に細かな作り込みが見られます。戦闘のテンポや育成の難易度は高めで、やり込み要素として妖怪のコンプリートを目指すプレイも可能です。