『実況ワールドサッカーポケット』は、選手が巨大でフィールドが狭く見える異色のサッカーゲームです。
本作は、コナミの実況ワールドサッカーシリーズをゲームボーイアドバンス向けにアレンジした作品で、簡易操作ながら本格的な試合展開が楽しめます。選手は大きく描かれており視認性は高いものの、画面内のフィールドが狭く感じられるため、ポジショニングやパス回しに独特の工夫が必要です。シュート時のカーブが極端に曲がる仕様もあり、スーパーファミコン時代の“プライムゴール”を思い出すプレイヤーも多いようです。
試合中はレーダー表示で選手の位置を確認できますが、視認性に難があり「このレーダー、敵か味方かすら分からん…」と困惑する場面も。実況音声は未収録ながら、テンポの良い試合展開と操作レスポンスの軽快さで、携帯機ならではの“サクッとサッカー”が実現されています。選手育成やフォーメーション変更などの要素は省かれており、純粋に試合を楽しむ設計です。
ゲームボーイアドバンス専用タイトルとして2001年末に登場し、後に『実況ワールドサッカーポケット2』へと続くシリーズの初作となりました。ウイイレとは異なる“軽量サッカー”の魅力を持つ本作は、通勤通学中のサッカー好きに支持された一作です。
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