『信長の野望』は、2001年9月28日にゲームボーイアドバンス用ソフトとしてコーエーから発売された歴史シミュレーションゲームです。サブタイトルは付いていませんが、シリーズ第4作『信長の野望・武将風雲録』をベースにしたリメイク作品です。戦国時代を舞台に、大名の一人として全国統一を目指す基本構造はそのままに、携帯機向けに操作系や表示を最適化しています。
物語や舞台設定はオリジナル版と同様で、群雄割拠の戦国時代を背景に、織田信長や武田信玄、上杉謙信などの実在武将を操作し、内政・外交・軍事を駆使して勢力を拡大します。史実イベントや合戦、城攻めなどを通じて、戦国大名としての采配を振るうことができます。
ゲームシステム面では、武将風雲録の行動力制やコマンド方式を踏襲しつつ、GBA版独自の要素として全6本のショートシナリオを収録しています。これらは天下統一ではなく、特定条件の達成を目的とする短期決戦型で、最大4人までの通信対戦にも対応しています。武将の顔グラフィックは織田信長のみ新規描き下ろしで、それ以外は『烈風伝』や『嵐世記』など後年のシリーズ作品から流用されています。また、輸送は隣接国以外にも可能となり、武将列伝の閲覧機能や一部武将の差し替え、名義変更などの調整が行われています。
グラフィックはGBAの解像度に合わせて再構成され、戦闘や内政画面も視認性を重視したレイアウトに変更されています。音楽は携帯機向けにアレンジされ、原作の雰囲気を保ちながらも軽快なサウンドに仕上げられています。
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