2001年8月3日にMTOよりゲームボーイアドバンス専用ソフトとして発売された『みんなの飼育シリーズ(2) ぼくのクワガタ』は、昆虫採集と育成、そして対戦を通じて夏休みの冒険を描くアドベンチャーゲームです。プレイヤーは主人公の少年となり、村中を駆け巡ってクワガタを探し、育て、戦わせながら伝説のクワガタの発見を目指します。

ゲーム開始時、プレイヤーは森で出会った幻のクワガタの記憶を頼りに、さまざまな木に罠を仕掛けて採集を行います。罠には蜜や虫よせ液などを使い、木を揺らすことでクワガタが落ちてくることもあります。採集したクワガタはエサや木材を与えて育成し、成長に応じて力強い個体へと変化します。

育てたクワガタは、村の子供たちとの対戦に使用します。対戦は個体のレベルやステータス、戦術によって勝敗が決まり、勝利することで縄張りの使用権や新たな採集エリアが解放されます。特定のイベントでは、幼馴染のマリコとの会話や選択によってアイテムが入手できる場面もあり、進行に影響を与えます。

物語の終盤では、夏祭りで開催される「クワガタ合戦」に優勝することが目的となり、勝利によって伝説の罠を入手できます。この罠を使って南の森のタブの木で「オオクワガタ」を捕獲すると、ラスボスであるガキ大将キヨシとの最終決戦に挑むことになります。戦闘では回復アイテムの使用や個体の選定が重要となり、育成と戦略の成果が試されます。