『ショコラ 〜maid cafe “curio”〜』は、2003年12月25日にドリームキャスト版、2005年6月30日にPlayStation 2版が発売された恋愛アドベンチャーゲームで、喫茶店「curio」を舞台にした人間関係と再生の物語です。

主人公・結城大介は、父親の突然の再婚と新婚旅行により、アンティーク喫茶店「curio」の店長代理を任されることになります。プレイヤーは大介として、店の運営をこなしながら、個性豊かな女性たちと関係を築いていきます。駅前で出会う世間知らずのお嬢様・美里、義理の妹で家事万能なすず、フロアチーフの姉御肌・翠など、喫茶店で働く女性たちとの交流を通じて、それぞれの過去や悩みに触れていきます。

ドリームキャスト版(2003年)では、PC版の要素をベースにしつつ、全年齢向けに調整。店長室での業務処理がゲームオーバーに直結する要素として残されており、日々の仕事と人間関係の両立が求められます。CGモードや音楽モード、回想モードなども搭載され、快適なプレイ環境が整えられています。

PlayStation 2版(2005年)では、店長室での業務要素が削除され、店内マップは純粋な移動手段として機能。さらに、デュアルボイスシステムが搭載されており、声優をオリジナル版とリニューアル版から選択可能。演出面でも調整が加えられ、より物語に集中できる構成となっています。

本作は、後に発売された『パルフェ 〜ショコラ second brew〜』『この青空に約束を―』と世界観を共有しており、ファンディスク『フォセット – Cafe au Le Ciel Bleu -』にも一部要素が収録されています。