『My Merry Maybe』は、2003年4月24日にPlayStation 2版、同年7月10日にドリームキャスト版が発売された恋愛アドベンチャーゲームで、人工生命体「レプリス」と人間の共存を描くSF要素を含んだ作品です。
舞台は、漁業と農業が主な産業の過疎の町「清天町」。プレイヤーは、教育実習のためにこの町を訪れた大学生・岸森浩人として物語を進めます。ある夜、町へ向かう途中で出会った謎の少女「レゥ」は、人間そっくりの人工生命体「レプリス」であり、所有者不明の状態でした。話し合いの末、浩人が彼女を一時的に預かることになり、共同生活が始まります。
ゲームはテキスト主体のアドベンチャー形式で進行し、選択肢によって物語が分岐します。ヒロインは、感情豊かなレゥ、冷静な人格を持つリース、記憶喪失のライカなど、すべてレプリスとしての存在を持つ少女たち。彼女たちは同一のボディを共有しながら、異なる人格として登場し、プレイヤーはそれぞれのシナリオを通じて、前作『My Merry May』に残された謎やレプリスの起源に迫っていきます。
物語には、教育実習生の由真、地元の中学生みのり、保健所職員の鏡、診療所助手の穂乃香など、人間の登場人物も加わり、レプリスとの関係性や社会的な葛藤が描かれます。各シナリオには、妊娠や死別など生命に関わるテーマが盛り込まれており、「一生懸命がんばって生きよう」という主題が全編を通して貫かれています。
2005年6月30日には、前作『My Merry May』と本作『My Merry Maybe』を同時収録した『My Merry May with be』がPlayStation 2向けに発売され、追加シナリオや新規イベントCGが収録されました。
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