『はっぴ〜ぶり〜でぃんぐ』は、Purple softwareが2002年にWindows向けに発売した恋愛アドベンチャーゲームであり、後に全年齢対象版としてドリームキャストおよびPlayStation 2にも移植されました。物語は、主人公・高志が魔法によって人間化した動物の少女たちと共同生活を送るという、日常ファンタジーを基盤とした構成です。犬娘のチョコを皮切りに、猫娘の皐槻、金魚娘の雪乃、鶴娘のほのかが次々と登場し、奇妙ながらも温かい「家族」のような関係が築かれていきます。

ゲームは選択肢によってヒロインごとのエンディングに分岐する構造で、DC・PS2版では魔女ルートが追加され、全5種類のエンディングが用意されています。各ヒロインは魔法の効力が切れることで一度主人公の元を離れ、1年後に人間として再会するという展開が共通しており、魔女ルートのみ全員が残留する特別な構成となっています。PS2版では「Cheerful Party」の副題が付けられ、特定日付に起動することでショートシナリオが再生されるなど、家庭用向けの演出が強化されています。

また、2003年にはファンディスク『はぴぶりいまさらふぁんでぃすく』が発売され、ひびきという新キャラクターを加えた番外編シナリオが収録されました。このファンディスクでは、魔法による時間操作や人間化の試練などが描かれ、2種類のルートによって異なる結末が用意されています。シリーズ全体を通じて、擬似家族の絆や再会の感動をテーマにした構成が特徴です。