『ナコルル 〜あのひとからのおくりもの〜』は、2001年にインターレッツより発売されたWindows用アドベンチャーゲーム。『サムライスピリッツ』のヒロイン・ナコルルを主役に据え、戦いの後の彼女を描くスピンオフ作品です。
『ナコルル 〜あのひとからのおくりもの〜』は、対戦格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの人気キャラクター・ナコルルを主人公にしたアドベンチャーゲーム。舞台は彼女の故郷・カムイコタン。物語は、天草四郎時貞との戦いを終えたナコルルが吹雪の中で傷を負い、村人に助けられて帰郷する場面から始まる。
プレイヤーはナコルルの従者である7歳の少女・ミカトの視点で物語を追う。一人称は「ボク」、短髪で男の子のような外見をしているが、れっきとした女の子。ゲームは章立てで進行し、会話やイベントを通じて登場人物との関係性が描かれていく。好感度によってイベントの発生が変化するが、エンディングは固定。物語は全8章構成で、スムーズに進めれば5〜6時間ほどで読了可能。
登場人物には、ナコルルの妹・リムルル、幼馴染のマナリとヤンタムゥ、村の少年ホクテ、そしてナコルルの負の感情から生まれた存在・レラが登場。レラは後に『サムライスピリッツ 零』でプレイヤーキャラとして登場することになる。
Windows版はバグが多く、セーブデータが破損する不具合やフリーズが頻発。修正パッチも配布されたが、完全には解消されなかった。2002年に発売されたドリームキャスト版では、バグの改善やギャラリー機能の追加が行われている。
演出面では、背景グラフィックやBGMが好評。ミニゲームも複数収録されており、中には時代背景に関するクイズも含まれている。ただし、ミニゲームの難易度は高く、失敗すると即バッドエンドになるものもある。
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