『サクラ大戦4 〜恋せよ乙女〜』は、2002年3月21日にセガより発売されたドリームキャスト用ドラマチックアドベンチャーゲームです。対応機種はドリームキャストおよびWindows。ジャンルはアドベンチャーとシミュレーションを融合させた「ドラマチックアドベンチャー」。本作はシリーズ第4作にして、帝国華撃団・花組編の完結作となります。
物語は、前作『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』の直後から始まります。主人公・大神一郎は巴里から帝都東京へ帰還し、再び帝国華撃団の隊長として任務に就きます。蒸気機関の暴走事件が頻発する中、帝都と巴里の両華撃団が共闘する展開へと発展します。ゲーム開始時に、帝都花組8名と巴里花組5名からそれぞれ1名ずつヒロイン候補を選択し、選んだ2人と大神の三角関係が物語の軸となります。最終的にどちらかを選ぶことでエンディングが分岐し、全14種類のエンディングが用意されています。
ゲームは章構成ではなく、一本の長編エピソードとして展開されます。アドベンチャーパートでは選択肢によって好感度が変化し、戦闘パートでは「双武」と呼ばれる複座式霊子甲冑に乗り込みます。ヒロインによって必殺技の名称が変化し、最終決戦では両華撃団から5名を選抜して部隊を編成します。組み合わせによって部隊名と能力補正が変化する仕組みです。
戦闘システムは前作のARMSを踏襲し、操作性は快適です。戦闘回数は3回と少なめで、1周のプレイ時間は3〜4時間程度。周回プレイを前提とした設計となっています。演出面では、オープニング「檄!帝〜最終章〜」とエンディング「君よ花よ」がシリーズの集大成として挿入され、ラスボスには原作者・広井王子が声を当てています。
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