『ガンダムバトルオンライン』は、2001年6月28日にバンダイからドリームキャスト向けに発売されたリアルタイムストラテジー(RTS)型のシミュレーションゲームで、開発はベックが担当しました。プレイヤーは地球連邦軍またはジオン公国軍の独立機動艦隊の指揮官となり、最大3隻の戦艦と9機のモビルスーツ(MS)で構成される艦隊を率いて戦います。
本作の最大の特徴は、最大4人によるオンライン対戦モードの存在でした。リアルタイムで進行する戦闘と、戦略的な艦隊運用が融合したゲーム性は当時としては非常に先進的でしたが、ドリームキャスト本体の生産終了と重なったため、オンラインサービスは発売からわずか9か月後の2002年3月末に終了しています。
オフラインでも「スタンドアローンモード」が用意されており、連邦編・ジオン編それぞれに個別のストーリーとミッションが存在します。ただし、オンライン専用で配信されていた機体やキャラクター(例:RX-78 ガンダムやビグロなど)はオフラインでは使用できず、やや地味な印象を受ける構成となっています。
戦闘はマップモードとバトルモードの二層構造で、前者では艦隊の移動や補給、索敵などを行い、敵艦隊と接触すると後者に移行します。バトルモードではリアルタイムでMS同士が戦闘を行い、プレイヤーは援護指示やターゲット選択などを通じて戦況をコントロールします。MSやパイロットには「射撃」「白兵」「狙撃」「対艦」などのスキルが設定されており、ジャンケンのような相性関係が存在します。
また、パイロットは成長タイプ(早熟・標準・晩成・晩成万能)によって能力の伸び方が異なり、撃破数や階級昇進によってステータスが変化する育成要素も搭載されています。戦艦が撃沈されると搭載MSがすべて失われるなど、戦略ミスが大きな損失に直結する緊張感も本作の魅力です。
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