『WWF ROYAL RUMBLE』は、2000年にドリームキャスト向けに発売されたプロレス対戦アクションゲームです。本作は、セガのNAOMI基板を使用したアーケード版をベースに、THQが家庭用移植を担当しました。開発はYuke’sが手がけており、WWF(現WWE)の公式ライセンスを取得したタイトルとして、当時の人気レスラーたちが多数登場します。ゲームは「エキシビションモード」と「ロイヤルランブルモード」の2種類が用意されており、最大9人のレスラーが同時に画面上で乱戦を繰り広げる仕様が特徴です。

ドリームキャスト版では、アーケード版と同様に高速なフレームレートと滑らかなアニメーションが実現されており、複数のレスラーが同時に登場しても処理落ちが発生しない設計となっています。ロイヤルランブルモードでは、制限時間内に30人のレスラーをリング外に排除することが目的で、敵を倒すごとに時間が加算されるシステムが採用されています。また、同一キャラクターが複数登場する仕様もあり、例えばスティーブ・オースチンが3人同時に出現する場面も存在します。

一方で、ドリームキャスト版はプレイアブルキャラクターの数が21人と少なく、モード数も限定的であることから、シングルプレイのボリューム不足が指摘されています。リング入場演出やテーマ曲の再現も省略されており、演出面では簡素な印象を受ける構成です。ただし、マルチプレイ環境では最大4人による同時対戦が可能であり、友人との対戦では高い盛り上がりを見せるタイトルとなっています。